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カラダが発するコトバ。

コトバって本当に不思議で

50音の組み合わせだけで

色々な情報や感情を伝達させようと

常に試みているのだな~。

日本語は世界でも難しい言語だと聞いたことがある。

ひらがな、カタカナ、漢字まで組み合わさって

おまけに謙譲語だの尊敬語だの

最近はギャル語?まで入って進化していて(笑)

それでも、コトバだけでは本当に伝わってほしいことが

伝わらない・・・と思った経験が誰しもあるのではないだろうか?

私は過去、コトバで失敗をやらかし

どうしても失いたくない人だったので

どうやって伝えようかと悩んだことがある。

気まずかったのでメールに想いを綴ってみたのだが

どうもしっくりこない。

肝心なコトバにあれやこれやと装飾をほどこしてしまっていたからだ。

・・・違う。伝えたいのはそんな装飾されたコトバじゃない・・・。

電話をしてみようと電話に手を伸ばしてみた。

頭の中でシュミレーションを開始してみる。

コトバを選ぼうとして間があきまくって焦っている自分が

容易に想像できた。

相手の反応が分からないから

更に怖くなった。

結局、意を決して私は車に乗り込み

高速を走らせ片道1時間をかけて家まで行った。

門前払いをくらうかも知れない。

居留守を使われるかも知れない。

そんなことを想像しては、目的地に近付いていくほどに

心臓がバクバクして足が震えてアクセルがうまく踏めないほどに

緊張していた。

扉を開けてくれた相手の顔を見た瞬間

出たコトバは

「ごめんなさい・・・」

だけだった。

ちゃんと謝らなきゃ。

ちゃんと伝えなきゃ。

そう思えば思うほど喉の奥にコトバが引っかかり

出てこない。

もどかしさと

情けなさで

涙が出てしまい

ただ何度も

「ごめんなさい・・・」

と言うことしか出来なかった。

すると

「本当にそう思ってる?」

と。

涙でむちゃくちゃになった顔を見せられないまま

うん、とうなづいた私に

「もう、分かったから」

と手を取ってくれたとき

2人の間にあった空気の壁のようなものが

一瞬にしてなくなり

空気が馴染んだ感覚になった。

メールよりも、電話。

電話よりも、逢うこと。

それを肌で実感した出来事だった。

「ごめんなさい」

だけじゃなく

「ありがとう」


「愛してる」

「好き」


「逢いたかった」


「嬉しい」

そんなありったけの感情が入った

大事なコトバは

逢うことで

互いの空気が馴染み

それだけで伝わるものなのかも知れない。

本当に伝えたいと思うことは

コトバではなく

カラダが発しているものなのかも知れない・・・。

クローバー           クローバー             クローバー

コトバを覚えたての子供って

「だいしゅき~!」

「ありまとー!」

とか、ただ単語だけを発して満面の笑顔で

むぎゅー♪って抱きついてくる。

抱きしめるとき、たまらなく愛おしくなるのは

カラダ全体で

感情を表現してくれるからストレートに伝わるからだろう。

大人になる時間の中で

色んなことを経験し

シンプルな感情に

怯えだとか、怖さだとか、照れくさいだとか、

相手の反応に期待しすぎて、だとか

余計な感情がのっかってしまうのも

伝えたいコトバに装飾をほどこす原因なのだろう。

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