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経営者の覚悟と社員の成長……人が育つ現場に共通するもの

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社員が本当に育つ組織には、共通点があります。
それは「人を信じて託す、経営者のまなざし」です。

私が人材育成の現場に関わる中で、経営者の想いに直接触れる場面は少なくありません。
その中でも、ある企業の社長と交わした何気ない一言が、今も深く胸に残っています。

「あいつらのこと、頼むわな」

短い言葉ですが、組織を背負う覚悟、社員を想う愛情、そして信頼が確かに込められていました。

 

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先日、顧問契約を結んでいる企業の社長と、久しぶりにサシ飲みをしました。
この会社とはもう3年近く、人財育成のパートナーとして関わっています。
社長とは個人的にも長いお付き合いで、仕事の話をしながらも、友人と語らうような温かい時間でした。

この日も、自然と話題は社員のことに。

「もっと利益を上げて、あいつらに還元してやりたいと思っている」
「あいつ、少しずつやけどちゃんと成長したやろ」
「言いにくいことも、言わなあかん時があるんよ」

その言葉の一つひとつに、社員への細やかなまなざしと、育てていく覚悟がにじんでいました。
トップとしての孤独や責任を感じながらも、あきらめずに人を信じて向き合おうとする姿勢。
そんな社長の想いに触れると、私も自然と本気になります。

 

別れ際、社長から

「あいつらのこと、頼むわな。いつもありがとう」

と。

その瞬間、胸の奥がじんと熱くなって、
「もちろんです、任せてください」と、自然に言葉が出ました。

 

私にとって人財育成とは、単なる「教育支援」ではありません。
経営者のまなざしを引き継ぎながら、社員一人ひとりの個性やタイミングを見極め、
組織と人が、無理なく育ち合っていける土壌を整えること。

その「間(あいだ)」に立たせてもらえることが、どれほど尊い役割か。
その夜あらためて、その重みと温かさを胸に刻みました。

 

 


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